書き上げて暫く

何を書くかいつもあまり決めずにwordpressに向かう。
そんなに大それたことを書かないし、書いてるうちに書きたいことが書かれてくる、ような気がしている。

とはいえ、戯曲、脚本、の類はそういうわけにいかない。
何度も書いて、消して、いいえ消すのはもったいないから、正確には隔離して残すんだけど。
残しても、残しても、戻せるような気がしなくて、悲しくなったりはしていた。
没、没、没、没。

そうやって何年も同じモチーフを持ち続けぐずぐずするほうなので、
3月半ば頃から急に筆が走り出したのは想像もしなかった事態だった。
きっかけは、しばらく揉んでいた話の設定をたった一つ変えただけのことだった。
少しパーソナルな方向に引き寄せたのはそうだけど、だからといってこれほど饒舌になるとは。

早く書けたからと言って人にうまく伝わるとは限らないし、
作品がいい方に変わっていたとして、人から見たら大したことない変化だろうと思うし、
そもそも、気のせいにすぎないような気がするし。
でも、何かを掴んだような気がして、少しだけ、先に自信が持てた気がする。
もっといろんなもの、書いてみたいと改めて思う。

もうじき29になろうという歳でも、急に変化を体感するようなことは起きるのだな、と思う。
80まで書き続けたら勝ちだと自分で決めている。
そのころ、私は手元になにを持っているだろう。