書架にまだ少女の残り香 きみたちも「女生徒」だけは読むべきでない
冴えわたるかたくなな海 水温が君の左の手のようだった
指先が冷えきる三秒前 君のシャツの匂いを思い浮かべた
お利口にほどいた髪にうつりこむ月虹 ぼくらのさかいめになる
ねえ先生、キスのお作法覚えたらわたしもチュッパチャプスになれる?
水野はつね個人ユニット
書架にまだ少女の残り香 きみたちも「女生徒」だけは読むべきでない
冴えわたるかたくなな海 水温が君の左の手のようだった
指先が冷えきる三秒前 君のシャツの匂いを思い浮かべた
お利口にほどいた髪にうつりこむ月虹 ぼくらのさかいめになる
ねえ先生、キスのお作法覚えたらわたしもチュッパチャプスになれる?
ふるきずを舐め合うような恋をする。
遠雷。
あたし花火になろう。
(流したもの改作)
***
秋、羽毛布団を出した
(あたし、今、あなたのために鳴きたい小鳥)
***
あたしが、あなた、と言い出したときは、
大体好きな人に会って話せないようなことをしゃべってる、
色ぼけてるでしょう。
そんなものなんです。
単純。
でこぴんはあざといわよ。
「ベネトンのコンドームって、ださい」って笑ってきみは月まで跳ねて
におう死の真昏き海に游ぐ子ら今宵の月を宿し眠れよ