あまりよくない近況報告として

くちびるに硫酸、3回目の公演がやりたいと言って企画をしていましたが、一旦白紙に戻っています。
私事ですが、滋賀を離れて関東に引っ越すことが決まりました。

実のところ、ハコベさんに「うれふ実」を上演していただきつつ、次の自分の芝居に向けてもう動き始めていたところでした。
懇意な役者さんに声をかけて内内では配役も決めつつあって、スタッフさんに声を掛けたい、オーディションをしたり場所を決めたい、と思っていた矢先、です。
公演の企画を触れ回り始めた時点で考えていたよりかなり早いタイミングで、私が退職と引っ越しをを決めてしまった、という理由で、企画を白紙に戻しました。
キャストやりたいと声を上げてスケジュールの確認をしてくれていた人たちを裏切ってしまって、筆舌に尽くしがたいものがありますし、
前回公演のあと、「また観たい」と言ってくださったお客さん幾人かの近くで、もう一回くらいお芝居がしたかったなあ、と思います。

状況的にはまだ、まだギリギリ、「直前での公演中止を避けるために」「ほぼ何も決まっていない段階で、決めることをやめにした」という方が近いのですが、やっぱり声をかけていた人のことははっきり裏切ってしまったと思います。
また、軽率に「やろうと思います」とツイッターで言っていたことで、楽しみにしてくださっていたお客さんがいたらと思うと非常に申し訳なく思うので、自分の区切りのためにもひとまずブログにだけは残しておきます。

いきさつは上記の通りで、この続きはただの長い言い訳です。
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漂流記 180128

音響を聴きながら頭はぐるぐる。

今日の稽古は一応通しだったので、スタッフをお願いしてる方々が数名来てくださって。
舞台監督の長峯さんが差し入れを持ってきてくださってみんなで分けた。
ポケットに一杯お菓子を詰めて帰った。叩いても増えないけどね。

大昔、チョコがけのマクビティ(だったと思うんだけど)をポケットに入れて叩いて、
想像通りに割れたのを「ほんとに二つになった」ってはしゃいだこともあったっけ。
母が洗濯の手間が増えたって頭を抱えていた。

(京都ぐらいのサイズの町でネオンがどうこう言うのもなんなのだけど)
キラキラ光るネオンを眺めながら「リカちゃんのポケット」を口の中でもごもご歌う。
これね。(これ動画はちゃんと公式にお金入るやつなのかしら?わかんない。

やるべきことは山積みだけど、とにかく寝なくては、お金稼ぐための仕事ができない。
ありがたいのはお金稼ぐ仕事もまあまあ好きなこと。

気晴らしにDOTAMAの「謝罪会見」を聴く。
会社は好きでも、いかんせん明日は月曜日。
ずっと日曜日ならいいのに。

漂流記 180125

なんで「漂流記」かって、
流されるままに流されて生きてきたような記憶ばかりあるから。
好きなことしてるように見えるだろうし、実際かなりの割合そうなのに、
四半世紀も生きた今でさえ、なにひとつ自分で選んだことなんてないみたいな気分だ。

大人になれないままいつの間にか会社員になっていたし、
大人になれないまま結婚するんだろうし、
なんなら、子どもを作るときでさえそうなのかもしれない。

たまたまシス・ヘテロの女に生まれたので、きっと不妊でなければ子どもはもつんだろう。
恋人が一人っ子で、彼のお母さんはうちの母よりすこし年上で。
タイムリミットが怖いから、衝動に任せて、でも消極的に産むんだろうな、と思う。
「産めばかわいいよ」、という言葉を、縋るように信じて。

ふくよかすぎるくらい肉がついていて、もろもろの周期も分かりやすく正確で、
少なくともホルモン系に関しては豊かなはずだから、授かるときはすぐなのかもしれない。
それが幸いなのか不幸なのかは分からない。

今作の登場人物には母と娘がいるんだけれど。
家族って言う単位をそんなに神聖だと思ってないっていうのもあってか、
彼女ら、よく言われる理想的な親子関係じゃない。
かといってむやみやたらに二人を蹂躙したいわけでもない。
愛がないなんてそんなはずはない。
こういう形をたまたま選ばざるを得なかったというだけの、そういう母娘だと思って書いていた。
少なくとも私は。

拙い筆で書いたそれを、どうやって伝えるんだろうな。
途方もなくて、今なおめまいがする。

そういう葛藤も含めて、面白いんだよなあ。ちくしょう、

予約
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=41ea4891e5

***

前回も一緒してくれた沙穂ちゃんに、
「趣味嗜好の話をあまり聞いたことがない」って言われてハッとする。
SNSで垂れ流してるつもりになってちゃんと話したことってないのかもしれない。
思いつく限り列挙するのもいいのかもしれない、と思う。
今日はここよりうしろ、座組の人たちに自己紹介をするつもりで書いてみよう。
素顔になんてぜんぜん興味のない人は読まなくていいよ。

***
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漂流記 180124

稽古のない日は大抵残業をしている。

勤め先はとっても小さな会社で、
残業の夜は一人で残る方が好き。
普段流れてるちょっと古いJ-POPから解放されて、
自分のほんとに好きな曲だけを流しながら
やらなきゃいけないことのうち、できるだけ、好きなことだけをやる。

やりたいことって結構単純作業が多くて、
とりとめのないことに気をとられる。
緑青、って毒あるんだっけ、
とか、
ポロメリアってどんな花だっけ、
とか。
月の沈むのを「地球にコインを入れて明日を引くんだ」とか言ってたあいつは
今どうしてるんだろう。

そのうち意識がふっと空へ飛んでいく。
空を飛ぶってどんな気持ちだろうな、って思いながら脚本書いてたっけ。
急に上司の出張についていくことが決まって、12月には何年かぶりに国際線に乗った。
飛んでいるというのは落ち続けているということだな、といつも思う。
これでもかなり慣れたんだけど。飛行機。

そんなに寒くない日に、
指先がゆっくりと冷えていくのはわりあい好きで。
一人になった感じがするからだと思う。
今日みたいな寒波が来てるとそんな悠長な話じゃなくなるんだけど。

役者に、
相手にどういう気持ちで/ポーズで/位置で受け止めさせるのか、
考えながら芝居してもらうにはどうしたらいいのかな、と思ってる。

よい意味で裏切られてみたいと思ったときに、
わたしは、役者にとってやりづらい相手だったりするんだろうか。
怖いなあ。

やっぱり音に重心がある。
音をもっと選ばなきゃならない。

漂流記 180123

SNSではいつも語りすぎてしまう。
頭の中が多動なんて言い訳してみても、
まあ自己顕示欲とか、強いんだろう、
そのことを恥じる気持ちくらいはあれど、治るものならとっくに治しているわけで。
長文を書く方がむしろ、もう少し抑制が効くんじゃないかと思う。
から、しばらく、そうしようと思う。

いつもなら音楽から作品を書くことが多いのだけれど、
今回、モチーフにした曲、というのがないように思う。
ではなにをなぞって作品を書いたんだろう、と自分でも不思議なんだけど
それが分かったとして、そこにやたらめったら囚われるのもばからしいので、
答えは脚本家の水野じゃなく演出の水野に預けておこう、と思っている。

役者がとても意欲的に稽古場でのことを発信してくれる。
よしあしではなく、今回は、そういう人たちが集まってくれたのだな、と。
そういえば役者が、年下だけになって、
芝居を始めたのは幾つのときだっけな、と思い出しもする。
(前回は役者の半数が同い年だったのよ)

漂流している。
まだ、漂流している。

【2018年2月】新作演劇作品出演者・スタッフ募集@京都・滋賀

※キャスト募集は終了いたしました。
スタッフはまだゆとりありますので、もしいらしたら引き続きお声がけください。

2018年2月中旬にオリジナル戯曲を上演するにあたり、
くちびるに硫酸ではキャスト・スタッフを募集しています。

***

■公演概要■
くちびるに硫酸「傘の尖り」
作・演出 水野はつね

ごく手軽に、気楽に、あくまで趣味として、でもある程度きちんと手間暇かけた作品を作りたくて、
同志社大の学生劇団OGが主宰する“個人ユニット”です。
今回で二度目の公演となります。
オーディションと名はつけていますが、上から能力を云々で選ぶようなイメージよりは、
お友だちもそうでない人も、いろんな役者さん・スタッフさんに会ってみたいなあ、という感じです。

主宰は92年生まれなので年齢の近い人だとなじみやすいかもしれませんが、高卒以上であれば年齢は問いません。
キャスト・スタッフ共、制約に負けず一緒に色々考えてくださる方だととってもうれしいです。

■募集人員■
キャスト
・女性2~3名
・男性2名
(+不問0~2名)
計4~7名程度
何らかの形でスタッフは兼ねていただく予定です。
演劇のスタッフ経験のない方もご相談させていただきます。

スタッフ
・舞台監督(補佐可)
・舞台美術(ミニマルな美術が得意な方、変わった素材での装飾アイデアが豊富な方がうれしいです)
・音響(主に仕込み・オペのできる方)
・制作(補佐可)
上記、重点的に探しておりますが、記載のない部署についてもお問い合わせください。
スタッフに関してはご相談・決定次第〆切となります。

作品あらすじ・募集予定の役の大まかなイメージはこちら

■稽古日程■
平日夜間 3時間×2日
土日いずれか6時間×1日(休憩有)
上記のペースを目安に、週2~3日の稽古+役者各自の自主練習を想定しています。
出演者都合と進捗を鑑みて調整有。
原則京都市内ですが、月1~週1程度大津市内での稽古も検討中です。

■公演日程■
2018年2月10日(土)~12日(月・祝)
5ステージ程度を予定、京都市内にて
※本番前2/5~会場設営予定です。
可能な限り日常生活と両立できるようなスケジュールで仕込みたいと考えています。

■参加費■
キャストについては、会場・装置・衣装等の費用として1万円程度を参加費としてご負担いただく予定です。
(金額は公演予算により若干変動します。ただし上限は1万5千円とし、いかなる場合もそれ以上のご負担は求めません)
スタッフは参加費無料となりますが、交通費等はご自身でご負担いただきます。
チケットバックあり。こちらも詳細は今後決定します。

■オーディション■
11/25(土)17時~21時、11/26(日)13時~17時をめどにキャストオーディション日程を設けます。
いずれかの日程で30~45分を目安に個人面談と読み合わせを行う予定です。
(ただし、万一予想を超える多数の応募をいただいた場合、やむを得ずグループでのオーディションとなる可能性があります)
日程応相談。上記以外の日程をご希望の方もまずはご連絡ください。
スタッフに関しても面談の上で部署や関わり方についてご相談させていただきます。

■応募資格■
・上記コンセプト・日程・費用について承諾し、また参加が可能であること
・18歳以上であり、未成年者は保護者の承諾が得られること(高校生原則不可)

■応募方法■
2017年11月21日(火)23:59までに、
mznhtn☆gmail.comまで以下の内容を明記の上ご連絡ください。
(アドレスの☆を半角@に変えてください)
・お名前
・年齢
・希望部門(キャスト・スタッフ併願可)
・希望するスタッフ部署
・オーディション/面談の希望日時
・所属(あれば)
・演劇経験の有無、スタッフワークの経験部署など(あれば)
・他、簡単な自己紹介、ご質問、伝えておきたいことなどあればご自由に記載してください

その他のお問い合わせについても上記メールアドレスまでどうぞ。
TwitterのDMでも受け付けております。

***

【くちびるに硫酸】 @H2SO4onyourlips 
水野はつねによる個人ユニット。
2017年3月にリーディング公演「あの星にとどかない」を上演し旗揚げ。現在は京都市・大津市を拠点に活動。基本的には企画・脚本・演出を水野が務めるプロデュース公演を行う方針。散文詩的なモノローグを軸に、主に愛や性をテーマに据えた作品を発表。
「手の回る範囲で、あくまで趣味として、だからこそしっかりと」、同人誌感覚で演劇作品を発表し続けることがひとまずの目標。

水野はつね(みずの・-)
1992年、滋賀県生まれ。同志社大学文学部美学芸術学科卒業。
2008年、高校入学を機に演劇を始める。2012年~2016年には同志社大学第三劇場に所属し活動。2014年10月には本名義で引退公演「花氷」の脚本・演出を行った。
2017年3月、リーディング公演「あの星にとどかない」で個人ユニットを旗揚げ。
平日昼間は地元滋賀で会社勤め。

再起動中です

広告が出ているので、雑記でもないよりマシかと思い、ものぐさですが久々に更新します。

そろそろ次の公演を打ちたいなと思い、少しずつ動き始めています。
劇場の仮予約までしてしまったのでもう進めていくほかない段階です。

週末にはオーディション概要をアップできるのではないかと思います。
脚本がまだ途中なのでまだ若干ふわっとした人物紹介になっていますが、
少しでも具体的な募集記事になるよう、明日明後日で詰めていきたいなと。
できれば前回のように台詞サンプルまでお見せできればいいな。

いつの間にか季節が変わってるのが寂しい。
冬が来ますね。コートを出したくなくて抗っています。